
エンジニアとして仕事してきましたが、自分ののスキルに自信が付いてきた一方で、サラリーマンのままでは給料が上がらないため、独立する準備もしていきたいと思っています。
エンジニアが独立するために必要なスキルは何でしょうか?

こういった悩みに答えます。
私も10年間エンジニアの仕事をしてきましたので、現在独立に向けて色々なチャレンジをしています。
この記事を通して、私の独立に向けた準備のノウハウを書いていきますので、参考になればと思います。
エンジニア独立に必要なスキルまとめ
独立をするにあたり、必要なスキルはたくさんあります。
今まで会社にやってきてもらった箇所を、自分で行っていく必要があるためです。
これから、以下のカテゴリー毎に必要なスキルを紹介していきます。
- 経理
- マーケティング
- マネジメント
- 法務
エンジニア独立に必要なスキル:経理
会社員時代では、経費計算や確定申告をする必要が基本的には無かったと思います。
独立をすると、事業にかかった消耗品の購入や教育費を経費を自分で計上する必要が出てきます。
一方で、経費を計上できなければ、余計な所得額となり次の年にかかる税金や社会保険料が高くなってしまいます。
ですので、事業資金を正しく管理して、確定申告で適切に報告をする必要が出てきます。
エンジニア独立に必要なスキル:マーケティング
エンジニア職をしていると、ビジネスそのものの企画というものにはあまり携わらず、既に企画されたビジネスに基づいてシステム開発したり顧客から要件をヒアリングする、といった業務をしてきたと思います。
独立をすると、ビジネス企画を1から検討しなくてはいけないので、マーケティングの知識が必要になってきます。
マーケティングを知らずにビジネス開発をすると「売れないモノを作る」ということが発生します。作るという業務はそれなりに時間と労力、場合によってはお金を必要とします。いきなりサービスやモノを作る前に、「ユーザは何を求めているのか」「競合はどれほどいるのか」「ユーザをどのようにして増やしていけばいいのか」等といったマーケティングの基礎を身につける必要があります。
つまり、売れるモノを作るために、常にユーザの悩みに寄り添っていくスキルが必要になります。
エンジニア独立に必要なスキル:マネジメント
会社でもマネジメント経験をされてきた方もいらっしゃると思います。
独立した後も、会社でやってきたようなマネジメント業務を行う必要がでてきます。
創業者が複数人いたときにはどのように分業していくのかスコープ管理する必要がありますし、外注した場合の各種マネジメント業務も必要になってきます。
一方で、1人で起業することで、こういったマネジメント業務を不要とするケースもあります。例えばアフィリエイターやYouTuberといったコンテンツクリエイターは1人で創業しているケースもあります。
起業後にある程度資金力がついてきて、事業を効率的に回していかないといけない状況になったら、やはり会社と同じような分業や人の数でレバレッジをかけるような計画を立てていく必要が出てきます。
エンジニア独立に必要なスキル:法務
起業をすると、自ら契約書を交わしたり、利用規約を決めたりする機会が出てきますので注意が必要です。
その際に、内容を分からず契約してしまったり、そもそも書類を作らなかったことで、ユーザのクレームに対応出来なかったり、法的リスクを負ってしまったりする危険性があります。
契約書や利用規約書はテンプレートが多く存在し、チェックポイントも絞られてきますので、グーグルで検索してユースケースに合った定型文を取得したり、法務チェックの外注をしたりすることで対処可能です。
法務については専門性が高い箇所が多いため、専門家の意見を聞くようにしましょう。
エンジニアはプチ独立でスキルを身につけよう
「独立はしたいけど、いきなり会社を辞めるのはやっぱり怖い」と思う方も多いと思います。
結論、いきなり会社を辞めなくても独立と同じような体験を少しずつ行っていくことが可能です。
なぜかというと、会社が副業を認めていれば、個人事業主になることもできますし、法人を立ち上げることもできるからです。
どんな形であれ、会社員を続けながら自分で事業を立ち上げたり個人で仕事の受託をすれば、それに応じて先ほど挙げた「経理」「マーケティング」「マネジメント」「法務」全てを考慮することになります。
プチ独立を試して、上記のスキルを身につつも安定した収益を確保することで、少しずつ独立への道を作っていくことができます。
なぜプチ独立でスキルを身につけられるのか?
前述の通り、独立のためには「経理」「マーケティング」「マネジメント」「法務」についても学ぶ必要があります。
プチ独立をすれば、会社員でありつつこれら全てを経験することができます。
その理由を順番に解説していきます。
プチ独立で必要なスキル:経理
事業経費を計上したり、事業で売り上げた場合には経理スキルが必要です。
プチ独立でも毎年確定申告をすることで、来年の税金を確定させる必要があるためです。
会社員であれば、年末調整を会社がしてくれるため、基本的には確定申告をしなくても税金を確定させることができます。ただ、プチ独立をして事業主になる場合は、会社員としての給料に加えて、売上高と売り上げにかかった仕入高や販管費を報告する必要があります。言い方が悪いですが、独立すると出来るだけ税金を払わなくて良いように帳尻を合わせることも必要になってきます。
ですので、売上高とそれに伴う支出をコントロールする技術を身につけることができます。
プチ独立で必要なスキル:マーケティング
エンジニアにとって一番新しい経験ができるのは、マーケティングです。
それは、前述の通りエンジニアは既成のビジネスの上に成り立つ技術開発を行っているため、マーケティングに関わる機会が少ないためです。
エンジニアによくありがちな「作りたいモノを作る」のではなく、「ユーザの欲しい物を作る」というビジネスマインドを持つと世界が変わります。本のタイトルやLPの文章や見出しなどは「コピーライティング」という技術の基に形成されていて、人々を心理的に誘いこむまでの経路が見えてきます。
マーケティングは、独立しなかった場合でも非常に役立つスキルですので是非一度勉強することをおすすめします。
プチ独立で必要なスキル:マネジメント
会社員で培ったマネジメント力は、引き続きプチ独立でも必要です。
具体的にはセルフマネジメント・ベンダーマネジメントが必要になります。
独立すると、いつ、どこで、何をするかは全て自分で決めることになります。会社員のように決まった時間に会社行ってある程度決められた仕事をするということは無くなります。いざ独立したら、ダラけないように自らを律するセルフマネジメントが必要になります。
また、外注の機会も増えてきます。エンジニアだったら開発ベンダーさん等の同じようなスキルセットを持った人たちと一緒に仕事をしてますが、独立をすると税理士や会計士といった自分のスキルセットから少し離れた人とも協業することになってきます。
独立を意識して、今後のマネジメントスキルを見直すきっかけになります。
プチ独立で必要なスキル:法務
法務の知識はあらゆる場面で注意を向けることが必要です。
法務の知識や認識を怠ると、ユーザからのクレームに対応できなかったり、法的リスクを負ってしまうことになるためです。
例を挙げると色々と出てきます。
- 物を売る → 特定商取引法に基づく表記が必要
- 情報商材を売る → プライバシーポリシーが必要
- Webサービスを公開する → 利用規約が必要
- 外注する → 契約書が必要
- 複数人で起業する → 創業株主間契約書を作成した方がベター
ビジネスをする上で様々な所で法的書面が必要になってきますので、プチ独立を通して、予め調べたり助けてもらったりする伝手を見つけておくことが大事です。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。